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不妊治療体験記vol.1~不妊治療を始めたきっかけ~

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最近では、若い人が不妊治療に取り組んでいるケースも増えてきましたね。そろそろ不妊治療をスタートしようかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんなとき気になるのが費用面や体力面。「いったいお金がいくらかかるんだろう」「どんな治療をするのか」「痛い治療があったりして…」など、あらゆることが気になりますよね。そこで、ガッツリ不妊治療を経験した私の体験を振り返ってみました!治療費や当時の心境、治療の内容を包み隠さずにお伝えします!

不妊治療を始めるまで
~結婚から自己タイミング法~

私が結婚したのは、23歳の頃でした。主人は26歳。お互い「子どもは早くほしい!できれば2人!」と言い合っていたほど、入籍後から妊娠を待ち望んでいました。

妊活の始まり


最初はタイミングなんて全く考えず、ただ自然に身を任せるだけ。ところが、数ヶ月間経っても一向に妊娠しませんでした。

そこで、「よし!妊活するぞ!」と思い立ったのです。

といっても、この頃はまだまだ妊活をナメていた時期。「排卵日にタイミングをとったらいいんでしょ」と軽く考え、もともと使っていた「生理日予測アプリ」を見て、排卵日にタイミングを合わせることにしたんです。

ところが、もともと生理周期が30~40日をうろうろしていた私にとって、アプリの予測は全く役に立たなかったのです。「生理が遅れてる!これは妊娠だ!」と胸を高鳴らせていても、予定より数日遅れてやってくる生理…。

生理周期が安定している人にとっては便利なアプリなのですが、私のような生理不順の人にとって「排卵日の予測」はあまり機能しませんでした。

基礎体温を測ることに

「アプリで排卵日が分からないなら、自分で調べるしかない」と思い立った私は、基礎体温をつけることにしました。

ケチケチ生活を送っていた私は「妊活に1円も使いたくない」と思い、基礎体温グラフは市販のものではなく自宅で印刷したものを利用。ドラッグストアで簡単に手に入る婦人体温計は、かつて母が利用していたものを実家から拝借するというケチりようでした。(あ、念入りに消毒しましたよ…笑)

「体温なんか毎日一緒じゃないの?」と半信半疑で測り続けていましたが、1ヵ月続けてみるとしっかり二層に分かれていました。「女性の体ってすごいな…」と改めて実感。と同時に、「ちゃんと排卵してるのに、なんで妊娠しないの?」という疑問も出てきました。

産婦人科の受診を決意

「1円もかけたくない」という気持ちが邪魔をして、ずっと避け続けていた病院。「でも、なにか妊娠できない理由があるのかも…」という考えが日に日に強くなり、ついに病院に行くことを決意しました。

夫婦間の考えの違い

しかし、ここにきて壁にぶち当たります。それは「主人との意見の違い」

もうすぐハネムーンを控えていた私たち。(入籍から1年以上先のハネムーンだったんです)

私は「すぐにでも不妊の原因を知りたい」と思っていたのですが、主人は「ハネムーン前に深刻な病気が分かったらイヤだ」と頑なに拒否したんです。私はむしろ「モヤモヤしたままハネムーンに行くのはイヤだ」と思っていたので、主人の考えが理解できませんでした。

それに、たまたまその時に遊んだ友人が「今度結婚するんだけど、彼と話し合ってブライダルチェック(結婚前に妊娠・出産における問題がないか検査すること)を受けることになったんだ」と言っていたんですよ。

それを聞いて「子どもについて積極的に取り組んでくれる彼でいいなー!それに比べ、うちの旦那は…」とさらにイライラが募っていきました(笑)

その後も毎晩のように家族会議…ならぬ夫婦喧嘩の連続。揉めに揉めまくりましたが、ようやく主人も受診を了承してくれました。

いざ産婦人科へ!

主人の許可が下り、さっそく家から1番近い産婦人科をネットで調べて予約を入れました。「子どもがなかなかできないので一回診てほしい」と伝えると、快く引き受けてくれましたよ。

初めての受診当日、待ち合わせ場所には数人の妊婦さんが。「そっか…そうだよな…」と悶々とした気持ちを抑えつつ、自分の番を待ちます。

検査がスタート

名前が呼ばれると、診察室ではない部屋に連れて行かれ、身長や体重を測定しました。

内心「わざわざ測るの?自己申告でよくない?」と思いましたが…仕方ありません。(ちなみに、その後いくつかの病院を受診しましたが、わざわざ測定するのはここだけでした)

そして、いよいよ内診です。
20歳の時に子宮がん検診を受けたので、初めての内診ではありませんでしたが…それでもやっぱりドキドキしました。

先生は50歳くらいの陽気なおっちゃん。
「うん、綺麗な子宮だよ」と言ってもらえました。

「特に異常はないねぇ…。とりあえず診察室で話しましょう」と告げられ、そそくさと診察室へ向かいます。

診察室では、かなりディープな質問を根掘り葉掘り聞かれました。

「初潮は何歳のころ?」
「生理痛はひどい?」
「妊娠や中絶の経験は?」といったものから、
「旦那さんとはどのくらいの頻度で夜の営みをしてる?」といったものまで…。

淡々と答えていきましたが、先生から言われた唯一のアドバイスは「夜の営みの回数をもっと増やして!週に1回ペースなら、土台にも立ってないよ!」でした(笑)

そして、「エコーで見る限り…今周期の排卵はまだ先かな。1週間後にまた来てね」と告げられました。

排卵日を知るためには何度も受診するのが基本…なのですが、悩みに悩んで初診に来た私にとっては、「1週間後!?またお金が飛んでいくじゃん…(; ;)」というのが本音でした。

一瞬「予約はとらないでおこうかな…」という考えがよぎったのですが、「あとで血液検査をするけど、結果は次回教えるね」という言葉に「あ、次も絶対来ないとダメだな」と悟りました(笑)

診察は終わったけれど…

診察室を出た後、看護師さんに採血をしてもらいます。ホルモン値を見るためで、これは不妊治療において基礎中の基礎。私も、数えきれないほど採血をされました…。

この日の気になる会計は、7,360円。この病院は診察券の発行手数料がかかるので、プラス300円がかかりました。(珍しいですよね…正直ちょっと引いちゃいました…)

「3000円くらいかな」なんて予想していたので、この値段にはかなり動揺しました。スーパーに寄る予定だったのに、「もう出費はイヤだ」とまっすぐ帰ってきてしまうほど。

のちのち不妊治療にバンバンお金が飛んでいくことになることを、このときはまだ知る余地もなかったのです…(笑)

2回目の診察

1週間後、予約していた2回目の診察に行きました。まずは内診かと思いきや、最初に案内されたのは尿検査。ネットで調べる中で「排卵チェックのために尿検査をする」という話はあまり聞かなかったので、「本当に必要なの…?」と勘繰ってしまいました。

その後は、前回と同じ先生が内診を行ないます。
ドキドキで内診をしてもらうと…。「排卵はまだ先だねぇ。2日後にまた来てくれる?」と一言。「こんなにあっさり、また来てお金を払ってと言われるのか…」と衝撃を受けました。(お金を払ってとは言われていませんが…笑)

ちなみに、さっき受けた尿検査は排卵検査薬に使用するためでした。「排卵検査薬はまだ陽性じゃないねぇ」と説明されましたが、「エコーで排卵はまだだと分かるのに、わざわざ尿検査をする意味はあるの?」と少々モヤモヤ。

前回受けた血液検査はとくに問題ありませんでした。「ホルモン値は問題ないね。今度は旦那の精液検査かな」と告げられたくらいです。

この時のお会計は、1,810円
前回の値段を思い出してハラハラしていたので、少しホッとしました。前回は全額自費でしたが、今回は保険が適用されたようです。

ひとまずホルモン値と子宮の状態に異常がないことは分かったものの、「なぜ妊娠できないのか」は分からないまま通院することに。こうして、私の長く険しい不妊治療は幕を上げたのでした…。

まとめ

先述のとおり、新婚当時はピチピチの23歳だった私。「入籍して、2~3カ月後には妊娠して、2歳差ぐらいで2人目を作って~」なんて甘いことを考えていました。

不妊治療を始めたときは、とにかく「なんで私が?」と「お金をかけたくない」という気持ちでいっぱい。でも、病院へ行くことは大きな1歩だったと思います。いろんな感情を抱えながら2回目の受診をした私ですが、このあともさまざまな出来事が起こりました。その内容は、次回詳しくお伝えしますね!

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ライタープロフィール

Written by : ゆずぽんず
一児の母兼フリーライター。顕微授精で娘を授かる。家計には超細かいので、不妊治療にかかった費用はすべて細かく記録しています。

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