ナイアシンアミドとレチノール併用!効果を上げる順番は?シミ・シワ
ナイアシンアミドとレチノールは、どちらもシワやシミの有効成分として様々な化粧品に使用されていますよね。『毛穴の開き』が気になる人も注目のこの2つの成分は、併用しても問題はないのでしょうか?
今回は、ナイアシンアミドとレチノールが併用できるのかについて見ていきましょう!それぞれの効果の違い・相性・使う順番についても紹介するので、参考にしてくださいね♪
ナイアシンアミドとレチノールは併用できる?
ナイアシンアミドとレチノールは、併用しても問題ありません。
化粧品の中にはナイアシンアミドとレチノールが両方とも含まれるものも多く、併用による副作用やリスクはないので心配しなくても大丈夫ですよ。
ナイアシンアミドとレチノール 効果の違いは?
ナイアシンアミドとレチノールは、どちらもシワやシミを改善する効果がありますが、アプローチの方法がそれぞれ違います。
ナイアシンアミドは、表皮のセラミドを増やし、真皮のコラーゲン合成を促すことでシワを改善します。一方、レチノールは真皮のヒアルロン酸やコラーゲンの合成を促す効果があります。
ちなみに、セラミドは細胞どうしの隙間を満たしてバリア機能を高める働きがあり、ヒアルロン酸はコラーゲン繊維やエラスチン繊維の骨組みの間を埋め、肌の弾力を保つ働きがあります。
一方、シミを改善するメカニズムは、ナイアシンアミドはメラニンによる色素沈着を防ぐこと、レチノールは肌のターンオーバーを促進することで効果を発揮します。ナイアシンアミドはシミの発生を抑制、レチノールはシミの排出を促進すると考えると分かりやすいですよ。
このように、ナイアシンアミドとレチノールを併用すると、お互いがアプローチできない部分を補い合うことができます。
効果 | ナイアシンアミド | レチノール |
---|---|---|
シワ改善 | ・表皮のセラミド産生促進 ・真皮のコラーゲン産生促進 | ・真皮のヒアルロン酸産生促進 ・真皮のコラーゲン産生促進 |
シミ予防 | ・メラニンによる色素沈着を防ぐ (シミの発生を抑制) | ・肌のターンオーバーを促進 (シミの排出を促進) |
ナイアシンアミドの効果についてはこちら↓でも解説しています。
ナイアシンアミドとレチノールは相性が良い
ナイアシンアミドとレチノールは、相性の良い成分だと言われています。
その理由は、ナイアシンアミドがレチノールの副作用を抑える働きがあるため。
レチノールは肌のターンオーバーを促進する成分ですが、人によってはターンオーバーのスピードが速くなりすぎて、皮むけ・乾燥・肌荒れなどが起こってしまいます。これを、レチノイド反応と呼びます。
ナイアシンアミドを併用すると、肌のバリア機能が高まり、レチノイド反応を抑える効果が期待できます。特に、肌が敏感な方や乾燥肌の方は、レチノールとナイアシンアミドを併用すると良いですよ。
使う順番はどっちが先?
ナイアシンアミドとレチノールを併用する場合は、ナイアシンアミドから使う方が効果的です。
ナイアシンアミドは水溶性、レチノールは脂溶性の成分です。レチノールを先に使うと肌にフタがされたような状態になり、ナイアシンアミドが浸透しにくくなります。
また、浸透しやすいナイアシンアミドから順番に使うことで、レチノールの通り道ができ、浸透しやすくなる効果もあります。
両方併用することで相乗効果で美肌に!
ナイアシンアミドとレチノールは、結果だけ見ると効果は同じですが、シワやシミを防ぐメカニズムに違いがあります。それぞれ働きかける部分が違うため、併用することでより美肌効果を高めることができます。
・ナイアシンアミドやレチノールを単独で使っても効果がなかった
・レチノールで副作用が出てしまった
・肌が敏感なのでレチノールを使うのが怖い
という方は、ナイアシンアミドとレチノールの併用がおすすめですよ。
使う順番によって効果に差が出るので、ナイアシンアミドから先に使うことも忘れずに♪