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精索静脈瘤の手術の体験談!費用、痛みは?気になるあれこれ

不妊の原因は、女性だけにあるとは限りません。男性が抱えている症状により、子どもができにくいカップルも多く存在しています。その原因の1つに挙げられるのが、「精索静脈瘤」。医師から指摘されたものの、治療すべきかどうか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、夫が精索静脈瘤を指摘され、入院・手術した実体験をご紹介します!気になる費用や痛み、その後の状態や効果などもあわせてお伝えしますね!

精索静脈瘤とは?

「精索静脈瘤」は、精巣の上にある静脈の血液の逆流によって、精巣の周辺にコブができてしまう状態のこと。それにより、血流が悪化や温度の上昇が発生し、精巣内の精子に悪影響を与えるケースもあるのです。

あまり聞きなれない名前ですが、一般成人男性の約15%にみられると言われています。自覚症状は現れにくく、「子どもがなかなかできないと思ったら、これが原因だった」というケースがほとんど。進行性の病気であるため、精子への悪影響は時間が経つにつれて深刻になっていきます。

治療を希望する場合は、手術を勧められる人も。ただし、手術によって100%精子の状態が改善するとは限りません。また、「改善したと思ったら、また数値が悪化した…」というケースもあるため、「過度な期待はできない」と釘を刺されることもあります。

精索静脈瘤の手術の体験談

精索静脈瘤が分かるまで

夫の精索静脈瘤が判明したのは、1人目不妊で悩んでいた頃でした。精液検査の結果、運動率の低さや奇形率の高さが目立った夫。夫婦であらゆる検査を行った結果、男性不妊専門の先生に「重度の精索静脈瘤ですね」と指摘されたのです。

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なお、診察は男性医師による触診のみ。超音波検査を行う場合もあるようですが、重度に該当した夫は触診だけですぐに診断されました。

「手術をしますか?」と問われましたが、「手術をしたからといって数値が改善するとは限らない」「とりあえずビタミン剤などを飲むという手もある」ということで、まずは様子を見ることに。保険が適用されず、数十万円はかかるという点もネックでした。そしてビタミン剤の効果はあまり感じられないまま、顕微授精をして子どもを授かったのです。

精索静脈瘤の手術を受けるまで

そして時は過ぎ、「そろそろ2人目が欲しい」と感じるように。久しぶりに精液検査をした結果、以前よりさらに数値が悪化…。1人目を抱えた状態で、遠方の病院に通って顕微授精をする体力もありませんでした。

そんなとき、20184月の保険診療報酬改定に伴い、精索静脈瘤の手術が保険適用されることに!「それなら精索静脈瘤の手術をしてみよう!」と思い、再び立ち上がったのです。

男性不妊専門の病院は数少なく、不妊専門のクリニックに併設されているケースがほとんど。夫も併設されているタイプのクリニックで診察してもらい、再び精液検査を受けました。(他の病院で受けた精液検査の結果を持参しましたが、それでも病院での検査を受けるように言われました)

ただ、医師は「手術は本人の意思に任せている」というスタンス。何度も「ご夫婦で話し合ってください」と言われたので、あくまでも選択肢の1つという位置づけのように感じました。

その場で紹介状を書いてもらった夫は、大学附属病院で手術を受けることに。部分麻酔を使用した日帰り手術を希望していましたが、「部分麻酔は手術中に痛みを伴うことがある」という医師の説明を受け、12日の全身麻酔に変更しました。ごくまれに、手術中に痛みを訴えるケースがあるようです。

精索静脈瘤の手術の流れ

紹介状を持って受診し、その場で手術日が決定します。病院が指定するので、こちらで自由に決めることはできませんでした。

前日の夜から絶食の状態で、朝イチに病院へ。入院初日は承諾書などにせっせと記名し、看護師さんに剃毛をしてもらいます。すべての陰毛を剃るわけではありませんが、かなり広範囲です。

そして、夕方までは部屋でひたすら待機。4人部屋でしたが、夫のほかに利用していたのは1人だけでした。

個室ではないものの、部屋はとても綺麗でしたよ!

夕方から、いよいよ手術開始!全身麻酔なので、眠っている間に手術が終わります。その瞬間を付き添いが見ることはできませんが、夫いわく「全く眠くなかったのに、気が付いたら手術が終わっていた」とのこと。

手術直後はやはり傷口が痛みますが、じっとしていれば痛くありません。麻酔の影響による眠気がひどく、ウトウトした状態が続いていました。

食事はいつも通り食べてもOK!看護師さんに「病院の食事で足りなかったら、コンビニなどで買い足してください」と言われるほど、手術後の食事制限は一切ありませんでした。

翌日になると眠気は収まり、傷口のジンジンとした鈍痛のみの状態に。「歩くことはできるが、足を組んだり走ったりするのは難しい」と、ゆっくり移動していました。(なお、手術当日や送迎の送迎は必須ではありません。なかには、1人で来て1人で帰宅する人もいるようです)

午前中に退院した夫は、電車で1時間の距離にある自宅に帰り、午後からはいつも通り出勤していましたよ。デスクワークのみですが、とくに問題なく勤務できている様子でした。

手術後の様子~痛み・見た目は?

手術の2日後からは、電車に乗って外出することも可能に。娘に抱っこをせがまれたときだけ苦しそうでしたが、それでも何とか対応できるほどでした。

一番困ったのは、お風呂関係でした。傷口にテープを貼っているものの、時間が経つごとに剝がれてしまうのです。新たにテープを貼ったものの、毛が邪魔でうまく貼れず、数日間は悪戦苦闘していました。(お湯に触れても痛くはないのですが、「あまり水に触れさせないで」と言われていました)

それ以外で日常生活で困る場面は、とくにありませんでしたよ。しいていえば、剃った毛がだんだんチクチクしてくるので、痒みが発生したことくらいです。

そして、手術の2週間後に抜糸を行ないます。手術をした病院ではなく、紹介状を書いてくれたクリニックで行ないました。抜糸中は少し違和感があるものの、そこまで痛くはなかったとのこと。傷口の状態も良く、塗り薬などの処方はありませんでした。

傷口の大きさは、横に3cmほど。手術から半年ほど経った今は、毛に隠れてほとんど分からない状態になりました。「触ったら感覚で分かる」という程度で、普段はほとんど傷跡の存在を忘れています。

手術の効果はどう?再検査の結果・・・

「手術の効果が出るには3カ月ほどかかる」と言われていたため、そろそろ効果が現れると思われる時期にクリニックで再検査を受けます。肝心の結果ですが…夫の場合、「すべての項目において数値がアップ」という期待通りの数値を得ることができました。

1桁から良くても30%というラインにいた「運動率」は、なんと50%以上に!「良好運動精子数」は、以前の倍以上になりました。精液量、精子濃度、直進性、直進速度、高運動精子濃度、高速全身運動精子など、すべての数値が改善!医師にも、「これで夫側の問題はクリアしたと言えるでしょう」と告げられました。

精索静脈瘤の手術にかかった費用。保険適応されるの?

では、トータルでいくら費用がかかったのでしょうか。時系列ごとにまとめてみました!

【不妊専門クリニック】
1回目(診察)…2,050
2回目(術前の精液検査)…8,590
3回目(紹介状の作成)…1,280

【大学附属病院】
1回目(血液検査)…5,910
2回目(手術・入院)…77,208

【不妊専門クリニック】
4回目(抜糸)…380
5回目(術後の精液検査)…5,090

合計 100,508

クリニックと手術を受けた病院、あわせて約10万円でした!なかでも、抜糸の安さにはビックリです!保険適用になる前だったら、全部で30万円近くになっていたでしょう。

なお、自費だったのはクリニックで実施した精液検査(手術前、後の2回)の費用のみ。ほかはすべて保険が適用されたので、3割負担で済みました。病院や入院日数、個室利用などによって費用は異なるので、あくまでも参考として踏まえてくださいね。

手術方法によっては保険適用にならない場合も

また、日帰りで行われる「顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術(ナガオメソッド)」は高度な技術が求められるため、保険が適用されません。その場合、手術だけでなく麻酔や手術前検査にかかる費用も保険適応外になり自費診療となります。仕事などの都合で日帰りを希望している方は、ご注意ください。

精索静脈瘤の手術を振り返って

精子の状況を左右させる精索静脈瘤。「診断されたものの、治療すべきだろうか…」と悩んでいる人も多いはず。わが家もたくさん悩みましたが、結果的には「手術してよかった!」と感じています。

ただし、なかには改善が見られないケースも存在します。また、手術の方法によっては、保険の適用外になるパターンも。費用面や効果が出ない可能性も踏まえ、ご夫婦の考えにあった判断してくださいね。

ライタープロフィール

Written by : ゆずぽんず
一児の母兼フリーライター。 夫とは違い、全身麻酔後もピンピンしているタイプ。「夫が全身麻酔で寝落ちする瞬間を見てみたい!」と期待していたので、立会不可と聞いて肩を落としちゃいました。

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